NISAで買う株主優待はどれ?ChatGPTに初心者向けおすすめ銘柄を聞いてみた

AI×日本株実践

NISAを使って日本株を始めるなら、株主優待のある銘柄を買ってみたい。

そんな人も多いと思います。

では、株初心者がChatGPTに、

「NISAで長期保有するのに向いている株主優待銘柄を教えて」

と聞いたら、どんな銘柄を選ぶのでしょうか。

今回は実際にChatGPTへ質問し、提案された5銘柄について2026年9月18日時点の優待制度を会社公式情報と照合しました。

さらに、最初の質問に

「全国的に店舗があり、日常生活で使いやすい優待を重視したい」

という条件を追加して、もう一度5銘柄を選んでもらいました。

結果はかなり変わりました。

最初に選ばれた5銘柄のうち、2回目にも残ったのはイオンだけ。4銘柄が入れ替わりました。

今回試してみて分かったのは、ChatGPTは株主優待の候補探しにはかなり便利な一方、単に「おすすめを教えて」と聞くだけでは、自分が求めている優待株が出てくるとは限らないということです。

まずChatGPTに「初心者向けのNISA優待株」を聞いてみた

最初は、できるだけ普通の初心者が聞きそうな質問にしました。

予算や普段利用する店舗などは指定していません。

「株初心者」「NISA」「株主優待」「長期保有」という条件だけを伝えています。

その結果、ChatGPTが選んだのは次の5銘柄でした。

銘柄ChatGPTが挙げた主な特徴
ソフトバンク(9434)少額から購入しやすく、PayPayマネーライトの優待
イオン(8267)日常の買い物で使えるオーナーズカード
KDDI(9433)優待に加えて配当も考慮した長期保有候補
キリンHD(2503)自社商品などの優待と長期保有優遇
ヤマハ発動機(7272)長期保有で優待ポイントが増える

思っていた以上に幅広い業種が選ばれました。

通信、スーパー、飲料、製造業とバラバラです。

これはChatGPTが「初心者向け」という言葉を、単純に「普段使いやすい株主優待」という意味だけではなく、

  • 購入しやすい金額
  • 配当
  • 事業内容
  • 長期保有
  • 優待制度

などを含めて解釈したためと考えられます。

ChatGPTの優待情報は本当に正しい?

おすすめ銘柄以前に気になるのが、

「そもそもChatGPTが説明した優待情報は正しいのか?」

という点です。

そこで5社の会社公式情報と照合しました。

ソフトバンク

100株以上を1年以上保有すると、PayPayマネーライト1,000円分が受け取れる制度です。

ChatGPTが説明した主要条件と一致していました。

少額から100株を保有できる一方、優待を受けるには1年以上の継続保有が必要です。

イオン

100株以上でオーナーズカードの対象となり、100~199株では対象となる買い物金額の1%が還元されます。

こちらも主要な説明は会社公表の制度と一致していました。

ただしイオンの優待は固定額ではありません。

年間10万円利用する人と年間100万円利用する人では、優待から得られる金額が大きく変わります。

この点は後ほど別の記事で詳しく検証します。

KDDI

2026年度の株主優待では、200株以上を1年以上継続保有することが条件です。

1年以上5年未満なら2,000円相当、5年以上なら3,000円相当の優待となっています。

ここもChatGPTの説明と一致しました。

ただ、初心者向けとして考えると気になる点があります。

優待を受けるには100株ではなく200株必要です。

ChatGPT自身も必要資金について説明していましたが、「初心者向け」とだけ質問すると、必要投資額が比較的大きい銘柄も候補に入ってきました。

キリンホールディングス

100株以上を1年以上継続保有すると優待対象となり、1年以上3年未満では500円相当、3年以上では2,000円相当になります。

短期間では優待額は大きくありませんが、長期保有で内容が拡充されます。

「NISAで長期保有」という今回の条件を考えると、ChatGPTが選んだ理由は理解できます。

ヤマハ発動機

2026年12月期からの制度では、100株の場合、1年以上3年未満で1,000ポイント、3年以上で3,000ポイントとなります。

優待条件についてはChatGPTの説明と一致していました。

一方で、配当については少し注意が必要でした。

ヤマハ発動機の年間配当は2024年の50円から2025年には35円となり、2026年は再び50円を予想しています。

ChatGPTは予想配当利回りを「2%台」と簡潔に説明していましたが、現在の予想利回りだけでなく、配当が変動してきた経緯まで確認した方が長期保有を考えるうえでは分かりやすいと感じました。

優待情報そのものはかなり正確だった

今回、会社公式情報と照合した範囲では、ChatGPTが説明した5社の主要な株主優待条件について、大きな間違いは見つかりませんでした。

Web検索を使って最新情報を確認するようプロンプトで指定したことも影響していると思います。

ただし、

「優待情報が正しい」ことと、「自分におすすめの銘柄である」ことは別問題です。

そこで質問を少し変えてみました。

「日常生活で使いやすい優待」と条件を追加してみた

2回目は、

飲食店・スーパー・ドラッグストア・小売店など、全国的に店舗があり、日常生活で使いやすい株主優待を重視したい

という条件を追加しました。

NISAで長期保有するという条件はそのままです。

すると、ChatGPTが選んだ5銘柄はこうなりました。

1回目日常利用を重視した2回目
ソフトバンクヤマダHD
イオンイオン
KDDIマツキヨココカラ
キリンHDすかいらーくHD
ヤマハ発動機吉野家HD

5銘柄中4銘柄が入れ替わりました。

残ったのはイオンだけです。

「初心者向け」という曖昧な条件では幅広い業種が選ばれましたが、「全国で使いやすい優待」という希望を追加すると、スーパー、家電量販店、ドラッグストア、ファミリーレストラン、牛丼チェーンへ一気に変わりました。

2回目の優待情報も公式情報と照合

こちらも各社の優待制度を確認しました。

銘柄100株での主な優待
イオン買物金額の1%還元
ヤマダHD年間1,500円分の買物優待券
マツキヨココカラ年間4,000ポイント
すかいらーくHD年間4,000円分の株主優待
吉野家HD年間4,000円分の優待券

こちらについても、ChatGPTが説明した主要な優待内容は会社公式情報と概ね一致していました。

ただし、同じ「4,000円相当」でも使い勝手は同じではありません。

例えばヤマダHDの優待券には、1,000円の買い物につき500円券1枚という利用条件があります。

イオンは固定額ではなく、実際の買い物金額によって還元額が変わります。

マツキヨココカラはドラッグストアやオンラインストアで日用品などにも使えます。

すかいらーくや吉野家は外食で使える一方、そもそもその店舗を利用しない人にとっては優待の価値が下がります。

つまり、

「年間○円の優待」という数字だけでは、自分にとって得な優待かどうかは判断できません。

条件を1つ加えただけで4銘柄が入れ替わった

今回一番興味深かったのは、質問の条件を少し具体的にしただけで、選ばれた銘柄が大きく変わったことです。

むしろ優待制度については、最新情報をWeb検索するよう指定することでかなり正確に調べられていました。

問題は、

「おすすめ」という言葉が曖昧だったことです。

最初の質問では、ChatGPT自身が「初心者向け」を解釈して銘柄を選びました。

そこへ、

「全国に店舗があって日常生活で使いやすい優待がいい」

という希望を追加しただけで、5銘柄中4銘柄が変わりました。

これは初心者がChatGPTで優待株を探すときに重要なポイントだと思います。

ChatGPTに優待株を聞くなら、自分の条件も伝えた方がいい

今回の検証から、ChatGPTに単純に

「NISAでおすすめの株主優待銘柄を教えて」

と聞くより、

  • 投資できる予算
  • 普段利用する店舗やサービス
  • 外食・スーパー・ドラッグストアなど希望する優待
  • 何年くらい保有するつもりか
  • 優待と配当のどちらを重視するか

といった条件を伝えた方が、自分の目的に近い候補を探しやすくなることが分かりました。

また、ChatGPTが最新情報を検索していても、最終的には企業の公式サイトで優待条件を確認した方が安心です。

株主優待は制度変更や廃止もあります。

ChatGPTを「買う銘柄を決めてもらう道具」として使うのではなく、「自分に合いそうな優待株の候補を探す道具」として使う。

今回試した範囲では、この使い方が一番分かりやすいと感じました。

2回とも選ばれたのはイオンだった

今回の2回の質問で、唯一どちらにも選ばれたのがイオンでした。

実は私自身も、株主優待を目的の一つとしてイオン株を保有しています。

ただし、イオンの優待は「100株持てば年間○円」という単純なものではありません。

普段イオン系列でいくら買い物するかによって、実際の優待価値が変わります。

そこで次回は、

「イオン株はNISAで長期保有する候補としてどうなのか?」

をテーマに、実際の利用額別の優待価値、配当、業績、現在の株価水準なども含めて詳しく検証してみます。

実際に使ったプロンプト

1回目

株初心者です。NISAを使って日本株を始めたいと思っています。

株主優待がもらえる銘柄に興味があります。

初心者でも購入を検討しやすく、NISAで長期保有するのにも向いていると思う株主優待銘柄を5つ選んでください。

各銘柄について、
・現在の株価と最低投資金額
・株主優待の内容
・優待を受けるための条件
・配当利回り
・初心者におすすめする理由
・長期保有するうえでの注意点
を分かりやすく説明してください。

この質問では、過去の私との会話や、私について保存されている情報は前提にせず、この質問に書かれている条件だけを使って回答してください。

株価、株主優待、配当など現在の情報が必要な項目については、Web検索を使って2026年9月時点の最新情報を確認してください。

2回目

株初心者です。NISAを使って日本株を始めたいと思っています。

株主優待がもらえる銘柄に興味があります。

今回は特に、飲食店・スーパー・ドラッグストア・小売店など、全国的に店舗があり、日常生活で使いやすい株主優待を重視したいです。

NISAで長期保有することも考えて、おすすめの日本株を5銘柄選んでください。

各銘柄について、
・最低投資金額
・株主優待の内容
・優待を受けるための条件
・その優待が初心者でも使いやすいと考える理由
・長期保有するうえでの注意点
を簡潔に説明してください。

この質問では、過去の私との会話や、私について保存されている情報は前提にせず、この質問に書かれている条件だけを使って回答してください。

株価や株主優待など現在の情報が必要な項目については、Web検索を使って2026年9月18日時点の最新情報を確認してください。

まとめ

今回ChatGPTにNISAで長期保有する初心者向けの株主優待銘柄を聞いたところ、主要な優待情報については公式情報と大きな食い違いは見つかりませんでした。

一方で、「日常生活で使いやすい優待」という条件を追加すると、5銘柄中4銘柄が入れ替わりました。

ChatGPTで優待株を探すときは、

「おすすめを教えて」だけで終わらせず、自分がどんな優待を使いたいのかまで伝える。

これだけでも、出てくる候補はかなり変わります。

NISAで長期保有するなら、優待だけでなく業績や配当、株価水準なども確認したうえで、自分に合った銘柄なのかを判断することが重要です。

今回確認した各社の株主優待情報

この記事では、2026年9月18日時点の株主優待制度について、各社の公式情報を確認しました。

※株主優待制度は変更・廃止される場合があります。実際に投資する際は、各社の最新の公式情報をご確認ください。

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