株価チャートを見ると、現在の株価が上昇しているのか、下落しているのか、どの価格帯で売買が増えているのかなど、さまざまな情報を確認できます。
しかし、移動平均線やRSI、出来高など確認する項目が増えると、「結局どこを見ればいいのか分からない」ということもあります。
そこで私が利用しているのがChatGPTです。
私は日本株の短期売買を検討するとき、チャートそのものをAI任せにするのではなく、テクニカル指標の整理や売買シナリオの作成を補助してもらうためにChatGPTを使っています。
この記事では、ChatGPTを株価チャートの分析にどう活用するのか、実際に使えるプロンプト例とともに紹介します。
ChatGPTで株価チャートを分析すると何ができる?

ChatGPTを株価チャートの分析に使う目的は、「明日上がる銘柄を当ててもらうこと」ではありません。
複数のテクニカル指標を整理し、現在の相場状況を把握しやすくすることが主な使い方です。
チャートのトレンドを整理する
まず確認したいのが、現在の株価が上昇トレンドなのか、下降トレンドなのか、それとも方向感のない状態なのかという点です。
私は主に、
- 株価の高値・安値
- 移動平均線
- 出来高
- 直近の値動き
などを確認しています。
これらをChatGPTに整理させることで、自分だけでチャートを見るよりも確認項目を一定にしやすくなります。
移動平均線を確認する
移動平均線は、一定期間の株価の平均値を線で表示したものです。
例えば、
- 5日移動平均線
- 25日移動平均線
- 75日移動平均線
などがあります。
短期の移動平均線が中長期の移動平均線を上回っているのか、株価が移動平均線より上にあるのかなどを見ることで、現在のトレンドを判断する材料になります。
私が開発している日本株の投資支援システムでも、5日・25日・75日移動平均線を取得して銘柄分析に利用しています。
RSIで過熱感を確認する
RSIは、一定期間の値動きから株価の買われすぎ・売られすぎを確認するために使われるテクニカル指標です。
一般的には、
- RSI 70以上:買われすぎの目安
- RSI 30以下:売られすぎの目安
として使われることがあります。
ただし、RSIが70を超えたから必ず下落する、30を下回ったから必ず上昇するというわけではありません。
強い上昇相場ではRSIが高い状態が続くこともあるため、他の指標と合わせて確認する必要があります。
出来高から売買の勢いを見る
株価だけでなく、出来高も重要な情報です。
例えば、株価が上昇すると同時に出来高も急増している場合、多くの投資家が売買に参加している可能性があります。
反対に、株価が上昇していても出来高が減少している場合、その上昇がどこまで続くのか慎重に見る必要があります。
私は単純な出来高だけでなく、直近の平均出来高に対して現在の出来高が何倍になっているかも確認するようにしています。
ChatGPTで株価チャートを分析する方法
実際にChatGPTを使う場合、私はチャート画像だけを渡して「この株は買いですか?」とは聞かないようにしています。
できるだけ分析条件を具体的に指定します。
例えば、次のような情報を用意します。
- 銘柄名・銘柄コード
- 現在株価
- 投資期間
- チャート画像
- 保有している場合は取得価格
- 想定している売買方向
これだけでも、回答の具体性はかなり変わります。
株価チャート分析で使えるChatGPTプロンプト
以下は、私が日本株の短期売買を検討するときに使える形に整理したプロンプト例です。
あなたは日本株のトレードを支援するアシスタントです。
添付した株価チャートと以下の情報をもとに、現在の状況を分析してください。
・銘柄名:
・銘柄コード:
・現在株価:
・投資期間:デイトレ/数日間のスイング
・保有状況:
・平均取得価格:
以下の順番で回答してください。
- 現在のトレンド
- 移動平均線の位置関係
- RSIなどから見た過熱感
- 出来高の変化
- 重要な支持線
- 重要な抵抗線
- エントリー候補価格
- 利確候補価格
- 損切り候補価格
- 期待利益
- 想定損失
- リスクリワード
- エントリーを見送る条件
チャートだけでは判断できない情報については推測せず、「確認できない」と明記してください。
このように、回答してほしい項目まで指定しておくと、毎回ほぼ同じ観点から銘柄を比較できます。
AIのチャート分析だけで売買してはいけない理由
ChatGPTを使うと、テクニカル指標を短時間で整理できます。
しかし、AIが「上昇トレンド」と判断したからといって、その後も株価が上昇するとは限りません。
株価は、
- 決算
- 業績予想
- 経済指標
- 為替
- 金利
- 海外市場
- 突発的なニュース
- 機関投資家などの需給
といったさまざまな要因によって動きます。
特に日本株のデイトレードでは、数分で状況が変わることもあります。
そのため、AIの分析結果は「売買判断そのもの」ではなく、判断材料の整理として使うことが重要です。
チャート分析と決算分析を組み合わせる
私の場合、チャートだけで売買を判断することは基本的にありません。
例えば決算発表後の銘柄であれば、
「決算が良かった」
という情報だけではなく、
「その決算を受けて実際に株価がどう反応しているか」
まで確認します。
好決算でも市場予想を下回れば売られることがあります。
逆に、一見すると悪い決算でも、悪材料がすでに株価へ織り込まれていれば上昇する場合があります。
そこで、
決算内容をChatGPTで整理する
↓
チャートで市場の反応を確認する
↓
支持線・抵抗線を確認する
↓
エントリー・利確・損切り候補を決める
という流れで使うと、AIを実際の投資判断へつなげやすくなります。
Pythonを使ってテクニカル分析を自動化する
さらに私は、ChatGPTで分析するだけでなく、Pythonを使った日本株の投資支援システムも作っています。
現在は株価データを取得し、
- 移動平均線
- RSI
- 出来高
- 移動平均線のクロス
などを自動計算し、複数銘柄をスコアリングする仕組みを構築しています。
人間が20銘柄のチャートを一つずつ確認するよりも、まずプログラムで候補を絞り、その後に詳しく分析する方が効率的です。
最終的にはバックテストやペーパートレードで売買ルールを検証しながら、投資判断支援から半自動売買、自動売買へ発展させることを目標にしています。
この開発過程についても、KABU BUILDで順番に紹介していく予定です。
ChatGPTで株価チャートを分析するときの注意点
ChatGPTを利用するときに特に注意したいのが、最新データの確認です。
AIが常にリアルタイムの株価や出来高を取得できるとは限りません。
そのため、
「現在株価は○○円」
と自分で入力したり、最新のチャート画像を添付したりして、分析対象となる情報を明確にすることが重要です。
また、AIが提示した支持線・抵抗線・利確価格・損切り価格についても、実際のチャートや証券会社の取引画面と一致しているか確認する必要があります。
まとめ:ChatGPTはチャートを見る時間を短縮するために使う
ChatGPTを株価チャート分析に使う最大のメリットは、未来の株価を予言してもらうことではありません。
複数のテクニカル指標や売買条件を短時間で整理できることです。
チャート、決算、ニュース、需給などを人間が確認し、ChatGPTには情報整理やシナリオ作成を任せる。
この役割分担を明確にすると、AIを株式投資に活用しやすくなります。
私自身も、ChatGPTとPythonを使いながら日本株の分析方法を改善しています。
今後も実際に使っている方法や、投資支援システムの開発過程をKABU BUILDで紹介していきます。



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